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【看護の日特集Vol.2】家はその人が輝く場 社会・家庭での役割支える

5月12日は看護の日。近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、日本では1990年に制定されました。
看護の日にちなみ、現場で働く看護師に「仕事のやりがい」について、日々の心境を語ってもらいました。

第2回は訪問看護ステーション(京都大原記念病院グループ)で働く看護師の想いです。
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「家はその人が輝く場 社会・家庭での役割支える」

 

20年前に「訪問看護」の門をたたき、今もなお訪問看護の魅力にとりつかれ、日々仲間と「看護」について熱~く語り合う時間が楽しくて仕方がない。「訪問看護師になりたい」と感じたのは、大学病院で出会った素敵な患者T氏との出会いがあったからだ。T氏はがんの進行に伴い積極的な治療は難しい状況にあったが、いつも笑顔で「外出してきま~す。外泊してきま~す」と家路へと急ぐ。空っぽのベットを見ながら、「身体はこんなにつらいのに、なんで点滴をしながらでも家へ帰らはるんやろ? 家にはなにがあるの?」その理由が知りたくて、訪問看護に足を踏み入れた。

 

訪問看護での多くの利用者・家族との関わりから、「その人らしさ、その人の歴史を知ること」が生活をアセスメントする上でいかに重要かを学んだ。T氏はお寺のご住職で最期まで外出・外泊をしては日常のお勤めや檀家さんとの時間を楽しまれていたと後で聞いた。今の私なら、T氏が家路に急いだ理由がわかる。T氏の住職としてお勤めを行い、夫として父としての役割も今までと同様に行うことが、T氏にとっての輝く場所だったのだと…

 

夫と2人暮らしで急に食事がとれず寝たきりに状態になったY氏との出会いでも人間の潜在的な力を感じることができ看護師であってよかったなあと思う瞬間に出会えた。ベットで寝た状態では、表情もさえなかったが、介助でベットサイドに座っていただき大好きな甘い紅茶を飲んでいただいた。すると、「ありがとう♡」と素敵な笑顔が返ってきた。「こんな顔を見たのは久しぶりや…」と夫も笑顔になった。「このチャーミングな笑顔にほれたんですか?」などお聞きすると、「こいつは、若いころバスガイドをしていたんや」と、これまでの生活についてポツポツと話をされた。その横で、Y氏は終始笑顔だった。

 

私は「人間」が大好きだ。「看護」を武器に【その人が輝ける その瞬間を作り出すこと】こそ、看護師の私にとっての最高の幸せの瞬間なのだ。その輝く瞬間に寄り添うために、これからも仲間と共に看護について、その人らしさについて探求していきたい。

看護の日 (1)

 

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【看護の日特集Vol.1】京都大原記念病院で勤務する看護師の想い
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