ニュース

公益社の終活セミナー「認知症になっても安心できるくらしを目指して」 職員が講演しました

2月9日、公益社中央ブライトンホール(京都市東山区)で開催された「公益社の終活セミナー」で、京都大原記念病院グループの職員で、京都市認知症介護指導者でもある磯部直文さんが「認知症になっても安心できる暮らしを目指して」と題し、市内各所から訪れた約40名の参加者らに講演した。

 

磯部さん

 

▼認知症が急激に増加、まずは理解を
認知症は全国でも急激に増加が見込まれ、2025年には高齢者の5人に1人、累計730万人が認知症を発症するという推計がなされています。これも受けどんな症状が起こるかが分かると色々な事に対処でき、手助けできることも増えると「認知症を理解いただくきっかけにしてほしい」と冒頭挨拶した。

 

イラスト

 

認知症は「見当識障害(時間や月日がわからない)」「実行機能障害(順序立った作業ができない)」「物忘れ(記憶障害)」に分けられると紹介した。知っているようであまり知られていない「認知症の物忘れ」について「記憶の壺」と例えて解説した。

 

似ているようで違う「普通の物忘れ」と「認知症の物忘れ」
普通の物忘れは、例えば「昨日の晩御飯は何を食べたっけ?」と、食べたことは覚えているものの、何を食べたかを忘れてしまう状態です。一方認知症の物忘れの場合は「(食べたのに)昨日の晩御飯を食べていない」といったように、食べたこと自体を忘れてしまっている状態です。

普通の物忘れであれば、何かヒントがあれば思い出しますが、認知症の場合だとそもそも食べた事自体を忘れてしまっているので思い出すのは難しいです。人が得る情報を「大切な情報」「関心のある情報」「無駄な情報」分けてみます。若い時は情報を捕まえる手が大きく、多く情報をキャッチできますがます。しかし年齢を重ねると徐々にこの手が小さくなり、覚えるのに時間がかかるようになりますが、一方で大切な情報はしっかり残っています。

これが認知症の場合、この手がとても小さいために、新しいことを覚えづらくなり、更に症状が進行すると壺自体が小さくなり、個人差はあるものの覚えていたことを忘れてしまうようにもなってしまいます。

 

一人の人として接する、認知症になっても変わらないこと
直前のことが覚えにくくなるものの、昔の事は比較的良く覚えていると言われていて、例えば料理をする場合も調理して食べることは難しいものの「切る」「焼く」など個別の動きは以前と変わらずとても上手な方もいらっしゃいます。認知症になると様々な支障が生まれますが、それでも変わらないことがあります。大切なのは、認知症になっても「何も分からない人」でも「何もできない人」でもなく「一人の人」という気持ちで接することが大切だとした。

 

日常に存在する、疑問や悩み
参加者からは講演後、「家計簿も毎日つけるし、メモも取るようにしている。でもふと目を離した時にうっかり忘れてしまうことがあります。事前にできることは済ましてから、何かやった方がいいんだろうね。」と日常を振り返る感想や、「(認知症の方からの)ご飯を食べた後なのに、食べていないと言う高齢者に対しては普段どのように接するの?」と踏み込んだ質問などもあがった。

それぞれに「(認知症の方から)説明してもなかなか理解してもらえず、逆に“だまそうとしている”と誤解される方もいらっしゃいます。どう対応するべきか、明確な答えは導き出せませんが、日々どう対応するべきなのかを考えています。また職員に対しても、感情が出ることは人として当たり前のことなので否定はせず、なるべく2人以上で対応するなどできる工夫をしています。」と現場の日常を答えた。

最後に、この講演で少しでも認知症に対する考え方が変わった方がいらっしゃったら嬉しく、そしてその変化が「認知症になっても安心できる暮らしの一歩」になるとして、講演を締めた。

 

当グループは今後もセミナーに参加します

今回講師を務めた「公益社の終活セミナー」は、今回で第19回を数え、来月以降も継続して開催されます。今後の開催でも、当グループの職員が講師として様々なテーマでお話させていただきます。ご参加を希望される方は、直接、株式会社公益社(Tel. 0120-00-4200)までお問い合わせください。
 

建物

 

詳しくはこちら ⇒ 株式会社 公益社 ホームページ 

関連記事


グループについてのご質問は
こちらにお問い合わせください。

お問い合わせ