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歴史と産業+介護力 東京圏高齢者移住に素地

平安時代から歴史を重ねる京都の奥座敷“大原”

大原は、JR京都駅から北東へ車で約40分、東の比叡山と西の北山に挟まれた高野川の谷筋に位置する京都市左京区の山里です。平安時代から歴史を重ねる文化の地であり、伝教大師最澄を開祖とする三千院や、平家物語ゆかりの寂光院が荘厳な歴史を物語ります。また、京都と日本海を結ぶ鯖街道(現367号線)の要衝であり、戦国時代には織田信長が朝倉攻めの際に窮地を脱するため京都へ逃げ帰る道となるなど、歴史的な舞台となりました。

大原記念病院 NO.2 H13.10.19撮影

 

豊かな自然がはぐくむ大原産野菜

寒暖差と程よい湿度、豊かな自然にはぐくまれた水により、最高品質の紫蘇をはじめ、様々な農産物や固有の植物が育ちます。これら大原産の新鮮野菜を販売する朝市が「里の駅大原」で開かれ、特に日曜日には早朝から府内外より多くの人が訪れ、にぎわいます。

 

厳しい高齢化事情

大原の現在の人口は約2000人(京都市統計ポータル調べ)。景観や風情を守る目的の法規制により建築の要件が厳しく、人口は減少傾向にあります。高齢化率は47.9%(2016年1月現在)で京都市平均26.9%(同)を大きく上回り、長期的な衰退が危惧されている地域でもあります。

 

大原から全国へ「京都大原CCRC構想」

当京都大原記念病院グループではそうした状況から「京都大原CCRC構想」を掲げています。これは、東京一極集中の回避と地方創生を目的に国が打ち出したCCRC構想の大原版というべきものであり、当グループの「医療・介護」と大原地域の「農業・商業・観光業」などの相乗効果で地域経済の活性化などを目指すものです。もともと、大原地域は地域活性化に積極的に取り組む地域であり、2015年には「京都・大原創生の会」が設立されるなど、地方創生に向けて、着実に歩みを進めています。

 

京都大原記念病院グループの「医療+介護」を地域の魅力へ

2013年6月には全国でも数少ない外来リハビリ施設「御所南リハビリテーションクリニック」を京都市中心部に開設しました。そこを拠点に、東京等の大学病院との連携を始めており、「大原の自然・文化+当グループの医療・介護力」をアピールして東京圏の高齢者に大原に移住してもらう素地を築いています。当グループが一つの起爆剤となって地域の経済活性化などを目指して挑戦していきます。

 

当グループは、たくさんの方に私たちの地元・大原の自然・文化の魅力を伝えられるよう、このコーナーで毎月紹介していきます。

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