回復期・リハビリ医療ってなに?

回復期・リハビリ医療とはなにか?

「リハビリ医療」「回復期」この2つの言葉、初めて聞く方もいるかも知れません。
脳卒中などを発症し、救命や治療が最優先される時期を「急性期」と言い、救急病院や大学病院などでの治療が行われ、また症状によっては手術などをしたその日からベッド上などでのリハビリテーション(以下、リハビリ)を開始します。
治療を経て状態が落ち着き、全身が回復に向かう時期を「回復期」と言い、この時期に集中的にリハビリを実施することでより大きな成果を得ることができます。

働く環境としての回復期・リハビリ医療の特徴

じっくり関わり、心身ともに支えになれる
「退院した後は、仕事に復帰できるのだろうか。」、「この右手は動くようになるのだろうか。」患者様は様々な不安や心配を抱えながら入院されています。
回復期リハビリテーション病棟では、入院期間が長いぶん患者様とじっくり関わることが出来ます。医師の指示に基づき、1日最大3時間の訓練を理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が実施します。 残り21時間の生活を身近に見守るのは看護師や介護職。信頼関係を築き患者様の不安を取り除いて、リハビリに臨める環境を整え、また訓練でできるようになったことの実践具合を把握しプログラムに随時反映します。 患者様の退院後の生活がより豊かなものとなるよう多職種でじっくりと関わります。
包括的な医療のプロになれる
回復期・リハビリ医療では、他職種チームで連携・相談しながら仕事を進めていきます。
それぞれの専門職の知識や見解を知る機会が増え、プロとしての成長速度が上がります。
回復期・リハビリ医療で働くやりがい
患者様が厳しいリハビリを乗り越え、自宅・社会復帰を果たしたとき、医療従事者として、やりがいと達成感を感じられると思います。
入院中だけでなく、退院時もフォローする
回復期リハビリテーション病棟とは、患者様が在宅復帰するために集中的にリハビリを受ける病棟です。
退院後、在宅復帰されてからも困ることの無いよう、実際に退院される自宅を訪問し、家屋状況の把握や福祉用具といった介護環境の調整・相談を行います。 退院時フォローを行うのは、回復期リハビリテーション病棟ならではです。

どんな人が回復期・リハビリ医療に向いていますか?

回復期・リハビリ医療に向いている方は「患者さんと積極的に関わることができる人」です。

  • 患者様の気持を推し量る力。
  • 他業種・他者とコミュニケーションや連携を取る力。
  • 病院だけでなく、患者様が自宅へ戻りその後の人生のイメージを持つ力。

なによりも目の前の患者様と真剣に向き合うこと。が求められます。これは決して簡単なことではありません。多くの先輩方も仕事を通じて獲得していくモノです。

苦しい時も、嬉しい時も、患者様と気持ちを分かち合い退院に向けて共に頑張ることにやりがいを感じます。

回復期・リハビリ医療では必須の他職種との連携がコミュニケーション能力を高め、患者さんとの真剣に向き合うことで幅広い視野と観察力が、そして課題解決のための問題提起能力が身につくはずです。

それは、京都大原記念病院グループの信念であり、人が生きていく上で不可欠な力です。

ここ京都大原で、皆さんと一緒に働ける日をお待ちしています。

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