京都大原リクルートブログ

2018/08/17

作業療法士と理学療法士の違いを詳しく解説!

セラピスト

こんにちは!京都大原記念病院です。

医療や福祉の分野で活躍する理学療法士と作業療法士。
名前も似ているこの二つの職種の違いはご存じでしょうか。

今回は理学療法士と作業療法士の違いについてのご説明。
それぞれの役割や具体的な仕事内容、活躍の場所や必要な資格の違いなどについてもご紹介します。

リハビリ中の患者

 

理学療法士は基本的な身体機能の回復をサポート

理学療法士は、事故や病気などによって身体機能に障害が出てしまった方に対して、日常生活で必要な「寝返りをする、座る、立つ、歩く」などの基本動作ができるようにサポートを行います。

訓練やマッサージといった「運動療法」や、温冷・電気刺激を与える「物理療法」などを行い、機能回復や維持、悪化の予防などをサポートします。

理学療法士についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
理学療法士とは?仕事内容や就業先について

 

作業療法士はスムーズな日常生活のためのサポート

作業療法士は、ケガや病気で心身に不自由さを抱えてしまった人に対して、日常生活や社会生活にスムーズに復帰できるようリハビリを行う専門家です。

指を動かす、食事をする、入浴をするといった日常生活に欠かせない生活動作のための機能改善はもちろん、患者様が社会生活に適応して生き生きと暮らすための精神面のサポートまで行うのが特徴です。

作業療法士について詳しくはこちらの記事でもご紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
作業療法士の仕事内容を詳しくご紹介!

 

作業療法士と理学療法士の仕事内容の具体的な違いは?

具体的な症例と治療を例にして、それぞれの仕事内容をご紹介します。

例)脳梗塞で右半身に麻痺が残ってしまった方
主治医からの指示に基づきリハビリテーションを開始

 

作業療法士のお仕事

・利き手である右手で鉛筆やハサミ、包丁を使うための練習

・出来ない作業については道具を利用、左手で行えないかを考慮

・家族のサポート体制の相談や指導

・生活の不自由が少なくなるように自宅の段差などの改善を指摘

・社会復帰に向けて精神的なサポートになるように相談に乗る

 

理学療法士のお仕事

・手足の筋肉が固くなるのを防ぐために関節を動かす

・筋力の低下を防ぐための運動を指示、サポート

・寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くといった基本動作に対して反復練習のサポート

 

理学療法士も作業療法士も、患者様の身体機能の改善と日常生活へのスムーズな復帰が目的であることは変わりません。
常にお互いの専門分野や情報を共有し合い、協力してリハビリを行っています。

 

仕事内容以外での作業療法士と理学療法士の違いを比較!

女性看護士

作業療法士と理学療法士は仕事内容以外ではどのような違いがあるのでしょうか?

 

多く活躍している場

どちらも病院などの医療施設、介護施設などの福祉施設での活躍が期待されます。

その他にも理学療法士はスポーツリハビリの分野で需要が高まり、作業療法士は発達障がい児支援センターや児童デイサービスなど児童福祉の領域での役割も高く評価されています。

 

必要な資格や取得のために通う学校

それぞれ国家資格である「理学療法士資格」「作業療法士資格」が必要です。

どちらの国家資格も、受験するためには4年生大学、3年生短期大学、または専門学校で専門知識を学ぶ必要があります。

どちらか一方の資格を取得してからもう一方の資格を受験する方も多く、その場合は指定の養成所で2年以上学ぶことでもう一方の資格の受験資格を得ることができます。

 

有資格者数

現在、理学療法士の有資格者数は全国で約11万人、作業療法士は約7万人となっています。

国家試験合格までのハードルは決して低くはないですが、合格率はどちらも80~90%と高い水準で推移しています。

 

まとめ

医療や福祉の分野で活躍が期待される理学療法士と作業療法士。
どちらも患者様の身体機能改善や日常生活、社会生活への復帰をサポートする専門職です。

理学療法士は筋肉や関節など身体機能の回復をメインにサポートし、作業療法士は日常生活動作に加え、精神的なサポートも行います。

医療機関や介護施設での需要はもちろん、教育や児童福祉、スポーツなど幅広い分野での活躍が期待されています。

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