大原介護職の先輩に聞く

介護福祉士・社会福祉士古賀 正也
2011年入社 特別養護老人ホーム 大原ホーム 介護職
2014年大原ホームデイサービスセンター 相談員
2014年介護福祉士 取得
2015年社会福祉士 取得
2016年上高野デイサービスセンター 相談員

相談員はパイプ役
普段はデイサービスセンターで相談員として働いています。

仕事内容としては、デイサービスの利用を検討されている方や家族様への面談、説明、デイサービスを利用されている方やその家族様との日常生活相談、当デイサービスの他職種との連携、またケアマネージャーや他サービス事業所との情報共有・連携、そのほかレクリエーション企画や地域のボランティア活動、地域協議会への参加など多岐に渡ります。

相談員というポジションへの印象は、「パイプ役」です。
当たり前のことかもしれませんが、利用者様・家族様のニーズは多種多様で、生活背景や、住宅の環境、家族構成等も違います。例えば独居、高齢世帯、マンションでお住まいの方、一軒家にお住まいの方と、なぜそのような生活に至ったのかお一人お一人違いますよね。

私は以前に介護職も経験しており、介護職として働いていると目の前の利用者様のことは考えられても、それらの生活背景や住宅の環境などにまで目を向けることはなかなか難しいと感じたことがありました。

大切なのは、お一人お一人に向き合う姿勢を忘れないこと

そのため相談員はその方の背景にあるものを捉え、実際に利用者様のケアを行う介護職や看護師等に情報提供することはチームケアにおいて大きな役割の一つだと考えています。情報提供し、チームで一緒に考えていくことで、その方にとってよりマッチングしたサービス提供ができると考えているからです。

デイサービスの利用者様の多くは認知症予防・筋力維持のため「交流」「体操」を目的に来られています。もちろんお一人お一人合った「交流の仕方」「体操のメニュー」が違います。その方の背景を含め、どのような支援が必要か、また「今日も楽しかった」という言葉を聞きたくてチームで考えています。

京都大原記念病院グループには他にも相談員が活躍できるフィールドが多くあります。

相談員という仕事は病院、施設、在宅など、フィールドが変わるとその仕事内容も大きく変わります。利用者様・家族様の視点に立って、スタッフや他サービス事業所などと関係を構築するという点では同じですが、それぞれのフィールドによって役割が違うため、利用者様・家族様から求められるサービス、支援方法も違い、サービスによって制度の内容も大きく異なります。本当に奥の深い仕事だと感じています。

また月に1回程度当グループの全相談員、総勢20名程度が集まりミーティングを行っており、デイサービスでは体験できないような話や先輩職員の話を聞いたり、様々な視点に触れたりすることで私にとっては大きな刺激となっています。

先輩職員の話を聞くと、相談員としての視点をより広げるためには他のフィールドも経験することが大切だということを改めて感じています。相談員のスキルを高めるために、「相談員が活躍できるフィールドが多くある」ということは当グループの魅力の一つではないでしょうか。

経営に携わる事務職を目指して経営に関わる知識を深めていきたい

相談員の仕事の一つとして稼働率の管理・調整があります。デイサービスは一つの事業ですので、利用者様・家族様に長く安心して利用して頂くためには、相談員が行っている稼働率の管理・調整も重要な仕事であると考えています。初めは稼働率を上げるためにどうすればいいのか全く分からない状況でしたが、稼働率は「利用者様・家族様が求めているサービスが提供できているか」を知る一つの指標でもあるとの考えを持つようになってから、新たなサービス展開にも積極的に発言・行動が出来るようになってきたと感じています。

私は相談員の業務の傍ら、稼働率の管理・調整の勉強や、介護保険法の勉強をしていく中で、運営・経営に興味を持つようになりました。相談員としては今後新たなフィールドにもチャレンジし、自分の視野を広げたいという気持ちもありますが、経営に携わる事務職を目指して経営に関わる知識を深めていきたいと思います。