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健康教室【食事編】

食事の偏りに注意しよう
高齢になるとあっさりした味付け、淡白な食材を好むなど嗜好(好きな食べ物)が変わることもあります。また、認知症の症状のひとつとしての嗜好の変化もあります。 一人暮らしの場合や、家族と同居していても日中は一人で過ごすときは、どうしても手軽に食べられる麺料理やお茶漬け、パンですませてしまいがちです。 基本は毎食、主食・主菜・副菜の料理をそろえて食事をすると栄養バランスが良くなります。
 
高齢者に不足しがちな栄養素
麺類が多くなるなど手軽な料理が増える、硬くて噛み切りにくい厚みのある肉類や硬い野菜などが敬遠されるなど、食事が偏るとタンパク質・ミネラル・ビタミン・食物繊維が不足しがちです。

 
高齢者の場合、食べやすい食品と食べにくい食品があり、どうしても栄養バランスが偏ってくる可能性があります。
 
食べにくい食材を食べやすくするポイント
①噛みやすくする工夫~噛む力、口の中でまとめる力を助ける~
肉・野菜類・芋類は一口大の食べやすい大きさに切ります。噛み切りにくい肉は叩いたり、皮の部分や脂身は取り除くか切り目を入れます。
野菜などは時間をかけて加熱し歯茎で潰せるくらいに軟らかくします。また隠し包丁を入れると噛み切りやすくなります。野菜の皮はむき、トマトやナスの皮はむくか、切り目を入れます。
葉野菜はやわらかい葉先を使用し、根菜などは繊維を断ち切るようにして切ります。

 
②飲み込みやすくする工夫~まとめたり飲み込む力を助ける~
食材は煮崩れるくらいに加熱し、舌と上あごでつぶせるくらいにやわらかくします。また滑らかになるよう裏ごしたり、ミキサーにかける方法もあります。飲み込みを助けるために、片栗粉やコーンスターチ、ゼラチン、とろみ調整食品などを利用するのも一つの方法です。
 
当たり前のことのようにも思いますが、口から食べることは多くの利点があり、心身に良い影響をもたらします。皆さん、しっかり食事を摂りましょう。

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