地に足をつけて きずな講座「正しい立ち方・座り方」
「みなさん、椅子から立つときに後ろにふんぞり返っていませんか? 実はそうするとですね・・・」
1月31日(火)、博寿苑通所リハビリテーションで実施した”みんなのきずな講座”にて、理学療法士が「正しい立ち方・座り方」について講義させていただきました。
二本足で立つ、という人間特有の動き方には、やはり「コツ」があります。それは解剖学的観点から、物理学的観点から、運動生理学的観点からと、いくつもの「コツ」をおさえていく必要があります。
今回は、それらをできる限り簡単にお伝えいたしました。しかし、その「コツ」をどう活かすかは人それぞれです。そのために、動作の専門家である理学療法士がいます。立ち座りに限らず、「これはどうなんだろう」ということがあれば、どんどんご質問いただければと思います。
◇理学療法士は<動作>の専門
理学療法士の中には運動を仕事としている人の元で働く人もいます。そのような理学療法士はセラピストというよりもスポーツトレーナーとしての意味合いが強く、筋肉の疲労をとったり、より機能的に筋肉が働けるように調整したりしていくことになります。
理学療法士は、座る・立つなどの基本動作ができるように身体の基本的な機能回復をサポートします。寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩く等の日常生活を行う上で基本となる動作の改善を専門に行うことから<動作の専門家>とも呼ばれています。骨折等が修復された後、その部分の基本的な機能(動作)を回復させるために、運動療法や物理療法などを行ないます。
◇作業療法士は<こころ>と<からだ>のリハビリを行う専門家
理学療法士が座る・立つなどの基本的な動作に対して、作業療法士は、指を動かす・食事をする・入浴をする等日常生活を送る上で必要な機能回復をサポートします。「日常生活活動(ADL)」ができるようになるための治療や援助を行う事で、仕事・趣味・遊びなど「元気な日常生活を送ってもらうため」のリハビリを支援します。
例えば、患者さんの趣味・嗜好を考慮しながら、手芸や陶芸を通して、応用動作ができるよう支援し、社会的に適応していく為のリハビリまでサポートすることで、機能回復に加えて、患者さんが生き生きと生活していけるよう精神面(こころ)のサポートまで行う役割を担います。
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