京都大学 藤原正幸教授をお招きし「水と人のかかわり」をテーマに職員勉強会を開催しました。
5月19日、「水と人とのかかわり」をテーマにした講演会が、地域交流スペースで開かれました。講師は京都大学大学院農学研究科の藤原正幸教授で、世界の水事情から京都の歴史ある水資源まで、幅広く話してくださりました。藤原教授は和歌山県のご出身で、現在の職に就くまでに水産庁や愛媛大学での勤務経験もある方。今回の講演は、京都大原記念病院グループの児玉代表と同郷というご縁で実現しました。
まずは魚道という、ダムや堰で分断された川を魚が遡れるようにするための仕組みについて解説。魚道があることで水の流れがどう変わり、どんな魚がそこを通れるのかなど、興味深いお話が続きました。
また、地球上の水のうち、私たちが使える淡水はごくわずかで、しかも偏在しているという現実も紹介。日本全体では水に恵まれているものの、関東ではなんとエジプトなどの砂漠の国と同じくらい水資源が少ないという事実には驚きの声も。
さらに、明治時代に造られた琵琶湖疎水や、南禅寺の水路閣といった京都の水の歴史についても触れ、大原の名水「音無の滝」や「朧の清水」についても紹介されました。
最後には、老子の「上善は水の如し」という言葉を引用し、「水を学ぶことは人生を学ぶことにつながる」と締めくくられました。
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