祇園宮川町の本格料理 縁起物の「軍鶏」を頂きました
8月18日からの延べ3日間、当グループのデイサービス事業所(平野・上高野・こうやま)では、昼食に水源亭さんにお越しいただき「軍鶏鍋」を召し上がっていただきました。
かつて幕末の志士たちが、花街で語らいながら食された軍鶏。軍鶏は「普通の鳥を一般成人とすれば、軍鶏はオリンピック選手」というほど引き締まった体つきで、一度戦い始めれば最後まで戦い抜く習慣があります。そんな様子に相撲界でもその最後まで戦い抜く様に折れない心を知り、それを取り込む(食べる)ことは縁起が良いと、大事な一番前にはゲンを担ぐ意味で食されたことから世の中にも広まりました。
これにこだわって京おどりで名高い歌舞練場のほど近くで店を構えられる「水源亭」から代表の井上一晃さんらが当グループデイサービスへ出張サービスにご来所いただきました。ご来所された3日間「こんな機会はめったにない!」と、延べ約90名のご利用者が参加、思い思いに召し上がっていただきました。会場では参加者の目の前で心のこもったおもてなしを、軍鶏鍋を含めた懐石料理フルコースで提供してくださり「こんなん食べたことない!」「ビールが飲みたくなるわ。」と堪能され、普段よりもたくさん召し上がられている様子にスタッフも驚きを隠せませんでした。
当日の会場では、各席に水源亭さんから歓迎のメッセージカードがお一人お一人に配られており、さりげないおもてなしを皆さん感じられた様子です。その後、全てのテーブルに井上さんが「お味はどうですか?」「たくさんよばれて(食べて)くださいね。」と声をかけながら、順番に出てくる料理はどれも絶品です。メイン料理となる「軍鶏鍋」は、すき焼きの謂れや、軍鶏の特徴などを交えて紹介をいただきながら目の前で調理してくださいました。話によると、軍鶏鍋はかつておもてなし料理のいわゆる「ご馳走」であったこと、そして、ご馳走は「(おもてなしする人のために)走り回って集めた食材でつくった料理」を意味していることをご紹介いただきました。今回はそれを料理や丁寧なご対応と一体でご提供いただきました。
水源亭さんにとっても、今回のように介護施設へ出張サービスとされるのは今回が初めてのようです。「これからもどんどん対外的な活動にて京都の飲食文化の発展に勤めていき、飲食業界の底上げを目指して行きたい。」という思いで、これからも挑戦して行かれます。
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