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茅葺の民家、四季の景観 高齢化率61%、進む過疎化

2017年9月8日(金)

久多は、京都市街地から車で1時間程度の京都市最北端に位置する、山あいの清涼たる久多川が流れる実に自然豊かな集落である。5町(上の町、中の町、下の町、宮の町、川合町)の集落からなり、いまだ茅葺屋根の民家が点在する日本の懐かしい山里を体験することができる。

地方創生09

春は若葉と山桜、夏は緑豊かな山々、秋は一面の紅葉、冬は時に数mもの豪雪と、四季折々の姿を見せてくれる。夏は冷涼な気候で過ごしやすく、鮎などの釣り人で賑わい、旧田を利用した北山友禅菊の栽培も盛んである。
 
久多の歴史は古く、平安時代から木材の供給地として知られ、一説には平家の落人が逃れてきたとも言われている。花笠踊りは五穀豊穣・豊作祈願の風流踊りの流れを汲む国の無形文化財に登録されており、この他松上げは愛宕山の献火行事とし毎年8月23日に行われる。
 
もともと農・林業が産業の中心であったが、最近は、豊かな自然を生かし、キャンプ場などのアウトドア施設が作られたり、京都の農業体験型民宿である、農家民宿(京都市で初めての開業)が営まれ、ジビエ料理をいただくことができる。平成28年1月に富士山が見える最西端の地としても報道され、話題となった。
 
久多地区の人口は84名(平成27年国勢調査)。高齢化率は61%を超えており、地区内には生活支援としてのお店はなく、公共の交通機関まで10㎞離れているなど、久多地区も言うに及ばず過疎化が進行している地域である。公共の施設として、診療所(週に1度医師会より派遣で開設)と駐在所、そして高齢者の集いの場所として、いきいきセンター(昭和56年休校となった久多小学校を改装)、市出張所、郵便局、駐在所があるのみである。
 
そんな日本の原風景たる久多の現状と課題、そして地域支援としての取り組みを次回(10月10日公開予定)に紹介していきたいと思う。

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