昔馴染みの覚え歌 「振付(ふりつけ)エクササイズ」
「まるたけえびすにおしおいけ・・・」
この言葉を聞くと口ずさむ方も多いのではないでしょうか?京都で碁盤の目状に広がる通り名の覚え歌で、京都人なら誰しもがなじみのある歌です。
3月21日(水)大原ホーム老人デイサービスセンターで、この歌に合わせて独自のダンス体操に取り組む「振付(ふりつけ)エクササイズ」が開催されました。
舞踊家増田晶子氏が、専門のモダンバレエを基礎にして考案された独自のダンス体操で約3年前から指導いただいています。この日は、最高齢100歳の利用者を始めとし27名が参加されました。
このエクササイズでは、最初から通り名の覚え歌を用いたわけではないそうです。取り組みを重ねるなかで、「歌や踊り」というのは得意不得意や好みがあるからか、どうしても、中には苦手な方も、義務的に感じられる方もおられたため、「誰もが知っている馴染みのある歌」「音程が関係ない(上手いも下手もない)」ことから着目したのが「丸竹夷の歌」でした。
実際に導入すると教える・教えられるという関係から一変し、参加者は懐かしむように自然に参加されるようになり、自然な笑顔があふれるようになりました。21日(水)も参加者は皆さん一様に、声を出し、からだを動かし、自ら自然に参加される姿が拡がりました。
こうした結果をヒントに、昨年秋には京都御苑にて「丸竹夷を唄って踊ろう会」を立ち上げ活動の幅を拡げておられます。また現在は、立命館大学の客員研究員としてスポーツ健康科学の知見も取り入れ、エクササイズの効果検証も目指し活動の幅を拡げておられます。
増田氏のこのような活動の原点は過去の経験にあります。
ご自身がかつて1ヶ月の入院生活を過ごし、なかなかステージに復帰ができなかったことや、おばあさまが亡くなるまで認知症などもなく過ごされた様子を目の当たりにしたこと。こうしたことがきっかけで「自分の専門分野を何か健康づくりなどに役立てることはできないか。」と考えたことから現在の活動に至ります。
利用者の尊厳を尊重し、その人らしく健康に過ごしていただきたい。共通したその思いから一つでも多くの笑顔が生み出されるように、これからも取り組んで参ります。
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