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新たな大原ならでは!堆肥づくりに挑戦しています―。

京都大原記念病院グループの敷地の一角では、試験的に「堆肥づくり」に取り組んでいます。

地元産食材を献立に積極的に取り入れ、自家菜園での農業活動、そして堆肥づくりと、本院の核であるリハビリ医療とともに地産地消の取り組みが拡がりを見せつつあります。

 

当グループでは病院を始めとする全施設で1日合計2,500食を提供しています。その中で避けては通れない「残食」の問題。過去より積極的に地産地消を進めて来た甲斐もあって食べ残しは年々減少する傾向にありますが、それでもゼロという訳には行きません。

 

ここに着目し、単に廃棄するのではなく有効に再利用できないかと挑戦を開始したのが堆肥づくりです。昨年以降の自家菜園の取り組みの盛り上がりもあり、試験的な取り組みを始動させました。

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残食を使うには料理の水分のハードルもあり、現時点では調理工程で出る野菜くずで試験を実施しています。

その工程はとても地道なもの。野菜くずや雑草などとともに、乾燥剤としての落ち葉や、促進剤をコンポスト(容器)に満杯になるまで投入します。時間が経つと、これらの投入物からは水分が抜け、容器にはまた空きが生まれてきます。空きが出たら、均等に発酵が進むように掻き混ぜ、また同様に野菜くず等を投入してまた水分が抜けるのを待ち、また空きが出たら投入する・・・。夏前からこの工程を繰り返すこと、約3か月、総投入量は約360kgに至りました。

 

その後、ようやく出来上がった試作品は約175kg。この試作品について野菜の作り手としての意見を頂こうと、日頃からやり取りのある地元契約農家さんの畑に職員立ち会いのもとで撒かせて頂きました。今回、ご協力頂くオサム・ガーデンの牧さんも「どうなるか楽しみやね。」と応援してくださいました。

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今回の取り組みがうまく行けば、今後、残食などでのトライアルも視野に挑戦を模索しています。まだまだ、駆け出しの取り組みではありますが、大原のロケーションで野菜等を生産、消費、再利用と地域内で全てが循環していく。そのようなモデルケースを目指して、挑戦を続けて行きます!

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