京都大原リクルートブログ

2021/08/26

「いつも来てくれはる中川さん」として評価されることが訪問看護のやりがい

先輩インタビュー

中川小百合さん

2011年入職
看護師・訪問看護ステーション管理者
中川小百合

 

 

”負けず嫌い”で看護学校を受験

母親が看護師やったんで小ちゃい頃から包帯や血圧計が家にあって、それでお医者さんごっこをしたりして。

姉も看護師になったんですけど、看護学校では優等生で卒業しはったから、そのあとに私も行くのはなんか嫌やなぁと思ってました。

 

勉強好きでもなかったから高校卒業後は早く働きたくって、一旦OLに。

でも負けず嫌いの性格のせいか、一度も看護学校を受けず看護師にもならないっていうのは悔しいような気がして、受験は1回しとこうと。

 

勉強は小学校のドリルからやり直し。

親のお金で行く選択肢はなかったので、地元の京都で働きながら通える学校を受けて合格しました。

 

 

学びながら働いて築いた関係が次の道への扉に

在学中は慢性期病棟、高齢者が多いいわゆる療養型の病棟で学びながら働いていました。

 

交通費や書籍代なんかも全部勤め先に出してもらって、食事は病院の食堂で…と自己負担が軽かった代わりに、朝7時から夜11時まで、間に学校へ行き、働きづめ。

 

でも大変だったというより、なんだか楽しかったですよ。

卒業後はそのままそこへ就職して10年以上いましたね。

その間に結婚して子供ができて、育児中も外来でパートとして働いていました。

 

このとき、かかりつけで来てはった地域の人たちの様子見みたいなことで病院からの訪問看護に行ったのが楽しかったんですよ。

で、ケアマネージャーの試験を受けてみようかなって、通信教育で勉強した結果…受かりました!

 

じゃあ本格的な訪問看護がしてみたいと思ってたときに、当時のお世話になっていた方から「だったらここへ行ってみたらいいよ」って老舗の訪問看護ステーションを紹介してくれはったんです。

ちょうどお腹に2人目がいるときだったけど、紹介先は院内保育があったんで、昼休憩は病院から保育所へパーッと走っておっぱいあげて(笑)。

 

そんなことを3年くらい続けていたけど、上の子がちょっと病弱であんまり家を空けすぎるのも心配だから、一旦退職しようか迷っていました。

そしたら卒業した看護学校の先生から「ちょっとお手伝いしいひんか」って、実習の指導とか、在宅介護や老人介護の講義をしないかという話が来まして。

 

これなら短時間で帰れるからいいなと考えていたところへ、同僚の看護師さんが訪問看護ステーションを立ち上げることになり、こちらも軌道に乗るまで少しだけ手伝うことに。

おかげで看護の仕事を続けながら、子供との時間も持つことができました。

 

 

条件がマッチしてパートからスタート

看護学校の仕事は元々期間が決まっていたし、同僚のステーションが軌道に乗ったらもっと近場で仕事を探そうと思っていたんです。

ちょうどそんな頃、郵便受けに地域のフリーペーパーが入っていて、現在働いている「訪問看護ステーションたかの」の求人広告を見つけました。

 

家から近いし直行直帰OK!

一軒単位で報酬が出るので、自分の腕次第で軒数が稼げる!

こういった条件も私に合っていたので、面接してもらってパートとして入ったのが京都大原記念グループに勤めることになったきっかけです。

 

2017年に正社員として採用され、2018年からステーションの管理者になりました。

 

 

みんな仲良くアットホームな職場環境

訪問看護ステーションたかの」は、京都大原記念病院グループ内で3つある訪問看護ステーションの中で唯一「独立型」というスタイルをとっています。

ほか2つのようにデイサービス施設に併設されていたりケアマネージャーがいたりっていうのと違って、マンションの一室で看護師だけが出入りしているステーションなんですよね。

 

スタッフ7人だけの職場なのですごくアットホームで仲がいい。

そのせいか離職率が低く、私がパートで入ったときもベテランの方がいっぱいいはったので、子育てしながらでも安心して働けると感じました。

 

私もすでに10年くらいはいますし、もっと長い人は16~17年くらいになるのかな。

 

うちの事業所も世代交代の時期らしく、訪問看護はバイクで各家庭を回ったり、暑さ寒さにさらされる外回りの仕事でもあるので、看護師さんたちは体力の限界になるともうちょっと体をいたわりながら働けるところへ移行していくんですよ。

 

ほかに少し若い世代が2人、私より少し上の世代が4人いますが、みんな私の裏の顔まで全部知っているような人たちの中で管理者になったので、いい感じに泳がしてもらってます(笑)。

 

 

事業所内外の調整役としての管理者業務

私自身でももちろん訪問看護の仕事をしていますが、ステーション管理者としての業務も併せて行っています。

 

うちの事業所は大学病院に近く、開業医の先生方も頑張っているような地区にあるので、グループ内だけでなく外部の医師とやり取りすることがとっても多いんです。

 

訪問看護のご依頼を受けてあちこちにコンタクトを取ったり、カンファレンスしたりといった部分をある程度任せていただいて、土台作りをした上でスタッフさんに来てもらうというように、調整役のような役割もありますね。

 

事業所内では看護師の配置などの業務もあり、向き不向きを考えて、適材適所の配置を心がけています。

 

例えば「この利用者さんのキャラクターにはこの看護師が合うかな?」って。

明るく話し好きな看護師が合う利用者さんもいれば、静かに寄り添うタイプがいい方もいますからね。

 

また、苦手な分野を任せるのはスタッフの疲弊にもつながるので、認知症、リハビリ、看取りなど、本人の希望を聞きつつできるだけ興味のありそうなところへ行けるように、ほぼ偏りなく、ほどほどやりがいができるように組んでいます。

 

 

みんなが後悔のない「看取りの時間」を迎えられるように

大学病院が近く開業医が活発な地区にあり、ホスピス病棟を母体に持っている往診センターなどと連携していることもあって、うちは在宅看取りの依頼がすごく多いんです。

 

死ぬのって人生で一度しかないんで、その「一度」を間違えるとご家族が絶対後悔しちゃう。

そこをどれだけ満足した最期にしてあげられるかっていうのは、看護師だけじゃなく、関わる人たちみんながいかにご本人やご家族の立場になって考えられるかが大事です。

 

私は今、それができる環境にあると思っているんですけど、看護師だけではやっぱり支えられません。

介護職、セラピスト、ケアマネージャーのほかに事務方や行政などいろいろな職種や連携先に相談しつつ、「何が一番問題になっているのか」を考える必要があります。

 

病院にいるとどうしても病気に焦点が絞られてしまいますから、医療を施して療養してもらう環境を整えるのがスタッフの役割です。

これが在宅看取りとなるとお家は生活の場であって、ご利用者本人は亡くなられたあとのことを一番心配していらっしゃるので、そこをどう支援していくかが大事。

 

その後のことを不安に思わないで済むように、経済面であったり、感情面であったり、ご家族のサポートであったりというところをできる限り支援するような働きかけを心がけています。

 

 

患者様の感謝もお叱りも自分自身に返ってくる

中川小百合さん

訪問看護師は基本的に1人で訪問先へ伺います。

だから1人で判断して対処しなきゃいけないっていう部分で、すごく難しいイメージを持たれがちだと思うんですよね。

 

確かにそこは難しいし躊躇することもありますけど、うちでは仕事用の携帯電話を1人1台もらっているので、現場で迷ったら私や、あるいはご利用者をよく知っているスタッフに電話で相談して、1人でその場をやり過ごさないようにサポートしています。

 

それでも、ご利用者に直接対応するのはやっぱり看護師1人。

ご利用者から返ってくる言葉はすべて自分に向けてのものだということが私のやりがいに繋がっています。

 

病院だと「看護師さん」ってひとくくりになっちゃうことが多いんですけど、訪問看護では「いつも来てくれてはる中川さん」って見てくれる。

自分に対する評価がダイレクトに返ってきて、失敗したときもダイレクトに怒られるんだけど、それが次につながるわけで。

 

「何があかんかったんやろ。同じことは繰り返さんとこ」って思うし、意外と自分の失敗を反省できる機会も病棟勤務のときより多いかなという気がします。

 

 

バイクにゴルフ、漫画にゲームでストレス解消!

上の子供2人はスポーツをやっている関係で高校から家を出てしまい、一緒に暮らす末っ子と夫は自由人。

私も自由人なんで休みは友達と遊ぶことが多いけれど、今のコロナ禍ではなかなか会えず、代わりに趣味のバイクに乗ってみたりしています。

ベスパにトモス、いずれも年代物のバイクですが、自転車みたいなバイクのトモスは薄くて小回りが利くので、これで集金や訪問に回ることも。

 

最近はゴルフを始めて、ストレスが溜まったときは1人で打ちっぱなしへ行きます。

格好から入ったので「道具やウェアを買ったからにはやらなくちゃ!」と黙々と通っているけど、いい気分転換になりますね。

 

ちょっとオタクなところもあるので、家では漫画に没頭したり、子供よりゲームに詳しくなったり(笑)。

ステイホーム中は普段できなかったことをバンバンやる機会になりました。

 

 

訪問看護の楽しさを一人でも多くの後進に伝えられたら

これからは絶対に在宅介護の時代になっていくと考えています。

 

高齢化が進み、お家で過ごす最期を選ぶ人たちも多くなるから、支える人たちは必然的に足りなくなるだろうという状況です。

訪問看護師を増やす、訪問看護に興味を持っていただく、訪問看護を楽しんでもらう…そういったことにも取り組んでいきたいですね。

 

この仕事って楽しいんだよってことを一人でも多く伝えて実感していただけたら、私の役目は終わるのかなと思っています。

 

それで自分が介護を受ける側になる頃には、すばらしい訪問看護師さんが来てくれたらいいな(笑)。

 

 

就職活動中のみなさんへアドバイス

仕事って、損得勘定だけで選んでも続かないと思うんですよ。

 

ちょっと「損」の部分が見えたときに「もうやーめた」って言うんじゃなくて、「この人やったら一緒に働けそう」とか「ここの場所やったら興味あるな」とか、直感を信じて就活するのもいいんじゃないでしょうか。

 

特に、人に関しては意味のない出会いはないと思っています。

私自身、今まで出会ってきた人との関わりって運命というか、あらかじめ決まっていたような気がするんです。

嫌なことも辛いこともあったけど、その人たちがいたおかげで乗り越えられたし、自分も成長して知識も増えました。

 

就活以外の場面であっても、出会った人たち一人一人から自分の成長や今後につながる何かをもらっていると考えるのもいいと思います。

 

 

京都大原記念病院グループへの就職を目指すみなさんへ

京都大原記念病院グループはすごく大きな組織なので、いろんな職種が集まっていていろんな施設があって、いろんな方面のいろんな部署があります。

 

私は管理者になってから系列病院に立ち寄る機会が増え、そのおかげで専門外の知識と視野が広がりました。

リハビリテーションの分野にすごく強い医療法人でもあるので、特にセラピストとの会話はすごく勉強になるし、現場でも役に立っています。

 

また、看護以外の専門職の人たちと話すことでも物の見方が広く多面的になったと感じます。

 

お家で過ごされているご利用者を支えるのは訪問看護師だけではありません。

京都大原記念病院グループは、いろんな人がいていろんな面から支えているっていうことを体感的に理解できる職場だと思います。

 

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