2021/05/13
仕事が楽しい!社会福祉士から介護職を経て看護師になった僕
先輩インタビュー
2020年入職
看護師
杉政秀樹
バスケ漬けの高校生活から一転、燃え尽き症候群に…
僕の高校生活は部活のバスケ三昧。
朝練に出てから授業を受けて、放課後はまた夜遅くまで練習に励む毎日でした。
だから3年になって引退すると、燃え尽き症候群というか、これから何をしていけばいいのかわからなくなってしまったんですよね。
そんなとき、コーチが「自分が指導している車椅子バスケチームの練習を見に来ないか」と誘ってくれて、見学に行くことに。
選手の皆さんは脚が不自由だけどすごくエネルギッシュでキラキラしていて、その姿に感動しました。
それはもう、五体満足の僕がこれから何をすればいいかわからなくて悩んでいるってことがバカバカしく思えるくらい。
一方で、やっぱり辛い時期もあったというお話を聞いて「こうして輝くまでのステップに僕が関われることはないかな」と考えたんです。
明確ではないけれど「誰かの役に立ちたい」。
そういう思いで、福祉系の大学へ進みました。
幅広い人たちの役に立ちたくて志した社会福祉士
大学は、3年次に社会福祉士や理学療法士、作業療法士などからコースを選んで専門の勉強をしていくシステム。
誰かの役に立ちたいと福祉系の大学に入ったものの、正直言って僕の中ではまだ「誰のために」「どうやって」ということが定まっていませんでした。
それでも社会福祉士なら、子どもでもお年寄りでも生活困窮者でも、幅広い人たちと関わっていけるし、相談員として病院でも施設でも働くことができる。
そう考えて社会福祉士を目指すようになってから、社会生活の中で困っている人と幅広く関わることを極めたいという思いが強くなっていきました。
窓口ではなくベッドサイドで人々と向き合いたい
大学4年次は社会福祉士として就職活動し、さまざまな福祉事業を手掛けている一般企業に応募。
その会社に入れば病院や施設で相談員をすることもできるし、営業というような仕事もあるので、いろいろな経験ができそうに思えたからです。
無事に採用されて4年半ほど勤めたころ、自分の気持ちに変化が起きていることに気が付きました。
もともといろいろな人と幅広く関わりたいと思っていましたが、このときには病院や施設の窓口よりも、ベッドサイドで患者様やご利用者に向き合いたいという思いが強くなっていたんです。
現場の仕事がしたかったので介護職を志望して派遣会社に登録し、介護老人保健施設(老健)や有料老人ホームなど、1年ほどの間にいろいろな施設で働かせていただきました。
京都大原記念病院グループとの出会いが看護師を目指すきっかけに
こうして働いているうちに派遣されたのが、当グループの介護付き有料老人ホーム「ライフピア八瀬大原Ⅰ番館」です。
ここでも僕は介護の仕事をしていましたが、あるとき、看護師の方から「看護師には興味ないの?」と聞かれました。
実は、僕としてはすごく惹かれるものがあったんです。
ベッドサイドで関わりたいという思いから介護職を選びましたが、老健でも有料老人ホームでも、何かしら病気を抱えた方が多く入居する中で、ご利用者が体の不調を訴えても自分には何も知識がない。
「頭が痛い」「お腹が痛い」という訴えに対して、看護師さんたちはその方の疾患などを踏まえて「こういうことが原因で痛いのかもね」と考えられるということが、僕はすごく羨ましくて。
そういう知識を身につけるには、やっぱりちゃんと学校に入って勉強するしかないと考え、今度は働きながら看護学校へ通うことを決めました。
このとき声をかけてくれた看護師さんに親身なアドバイスをいただけたのも大きかったです。
患者様の「辛い時期」に寄り添うことができる一般病棟
こうして2020年4月から、僕は看護師として京都大原記念病院で働いています。
当グループはリハビリテーション病棟が中心ですが、僕が配属されたのは一般病棟。
骨折したり病気で倒れたりといった体の変化に対応するため、治療の必要な患者様がたくさんいらっしゃるという点でリハビリテーション病棟とは異なります。
もともとは車椅子バスケでキラキラ輝いている選手のみなさんと出会ったことがきっかけで、障害や病気を抱えた人がそれを乗り越えるまでのステップに関わりたいと考えた僕からすれば、リハビリテーションはすごく興味を惹かれる分野。
今いる一般病棟はさらにその一つ前の段階で、ここを知ることが、今後リハビリテーション病棟で働くことになったときにも、患者様の経過を見たり、急激な変化に対応したりする場面で必ず役に立つはずだと考えています。
看護が楽しい!働いていてうれしいことベスト3は?
僕は本当に看護の仕事が楽しくて、充実した毎日を送っています。
もし日々のうれしいこと・楽しいことでベスト3は?と聞かれたら、まず3位には「採血がうまくいったとき」と答えますね。
採血は患者様の治療方針を決める非常に重要な業務の一つです。
患者様は高齢の方が大半ですから、血管が細くて採血が難しい方も多いのですが、経験と解剖の知識を活用すると血管をほとんど傷つけず、針を抜いても血が出ないくらいきれいに入るときがあるんですよ。
針を刺される方からするとすごく苦痛な時間のはずですが、「え、今本当に刺した?」と聞かれるくらいうまくいくことも。
なかなか毎回とはいきませんが、できたときはやっぱりうれしいです。
2位は「患者様から感謝されたとき」ですね。
入院や退院の立ち会い、ドクターから大事な説明があるときなど、患者様やご家族からの質問には看護師が対応する場合が多いので、しっかりお答えすることを心がけています。
そんなとき「ありがとう」と言っていただけると、人から感謝をしてもらえる仕事っていいなと感じます。
1位は「患者様が退院するとき」です。
入院生活って、ここで働く僕たちにとっては日常ですが、患者様にとっては非日常で、特別な経験・特殊な経験の一つであるはず。
それもどちらかといえばマイナスのイメージだと思うんです。
でも退院するときに「ありがとう」「入院中こういうふうにしてもらえてよかった」と言っていただけると、マイナスのイメージの入院生活の中でもプラスになる思い出が作れたのかなと、とてもうれしくなります。
患者様が話しかけやすい「白衣の天使」でありたい
自分でこんなこと言うのもアレなんですけど(笑)、僕は看護師というのは「白衣の天使」だと思っています。
やっぱり入院中の患者様が頼れる人って看護師なんです。
だから「看護師さん、ちょっと」って呼んで無視されるとすごく傷つくでしょうね。
僕らからすればすごく忙しいときは優先順位をつけて行動するので、呼ばれてもすぐに対応できないこともあるんですけど、無視なんかは絶対せず、目をそらさないできちんと対応するようにしています。
「あの人に相談したら聞いてくれる」「話しかけたいな」と思ってもらえる看護師でありたいです。
認定看護師を取得してスペシャリストを目指す
2021年4月で看護師として2年目に入りました。
1年目は先輩が付いて2人で業務にあたっていましたが、後半で独り立ちしてからは、ほかの人がどんな判断のもとでどんな動きをしているのか、もう少し視野を広げる余裕を持ちたいと思っています。
そうして3年目からはリーダーとしていろいろな人に指示を出したりしていくことができるようになりたいですね。
将来的には認定看護師を取得したいです。
分野はまだ明確ではありません。
リハビリテーションに関わるなら摂食・嚥下障害看護もよさそうだし、解剖学的なことも好きなので慢性呼吸器疾患看護にも興味があります。
どの分野を目指すかは今後時間をかけて決めていくつもり。
いずれにしてもスペシャリストとしての認定看護師を志しています。
知識を広げていきながら横のつながりを作り、いろいろな人とつながっていく働き方をしてみたいです。
就職活動中のみなさんへアドバイス
もし医療福祉分野へ進むかどうか迷っているなら、少なくとも興味があるということだと僕は考えます。
それなら、徹底的に興味を膨らましていくといいですよ。
インターンとして現場を見るなどして、まずはこの世界を知ってほしいですね。
もしくは医療や福祉を題材としたドラマや映画を見ることから始めてもいい。
知るため、興味を深めるためのツールが現代にはいろいろあるはずです。
そうして業界のことをもっと知った上でもう一度考えたら…たぶん考える前に行動しているのではないでしょうか。
京都大原記念病院グループへの就職を目指すみなさんへ
僕は大学卒業後にいろいろな病院や施設で働きましたが、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館に派遣されたときは「ここの職員さんは心があったかくて優しい人が多いなぁ」と感じたことをよく覚えています。
大原は特に自然が豊かで、春は桜、秋は紅葉というように、四季の変化が患者様との話の種になったりするのも魅力。
こういう場所にいるからみんなおおらかで人がいいのかなぁと勝手に想像していますが、そういう意味でも働きやすいところですよ。
当グループへの就職を目指すみなさんには、もちろん仕事をしにきてもらうわけですが、仕事だけでは息が詰まります。
僕自身、休日はサーフィンやスノーボード、バイクツーリングなどを楽しむことでオンとオフを切り替えることができ、仕事に対するモチベーションを保てていると思うんです。
年間120日の休みがもらえるのと、看護師は2交代制勤務というところもありがたくて、例えば16時に出勤したら、翌朝9時半に退勤し、その日と翌日は必ず休み。
次の出勤までは最短でも48時間はあるので、しっかり自分の時間が確保でき、趣味に没頭したり、家族と過ごしたりすることができます。
やりがいのある仕事と働きやすい環境がそろっている職場です。
ぜひ僕たちの仲間になってください!
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