【看護の日特集Vol.2】在宅復帰へ信頼関係築く~病棟看護師
5月12日は看護の祖、ナイチンゲールの誕生日に由来する看護の日です。
これにちなみ、2つの現場で働く看護師に「私のやりがい」について、日々の心境を語ってもらいました。
第2回は回復期リハビリテーション病棟(京都大原記念病院)で奮闘する若手看護師の想いです。
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やりがいは、仕事のモチベーションを維持するためにとても大切な物です。やりがいがあるだけで、仕事に対する満足感も変わってくると思います。私は回復期リハビリテーション病棟で働いて4年目になりますが、入職当初は自分の憧れていた看護師像と違っており、回復期における看護の役割ってなんだろう? と、戸惑ったり悩んだりする事もありました。
日々仕事をする中で、何らかの障害を持った患者様の気持ちを尊重し、その人らしい生活に向けて援助させていただくことは、病状観察や医療処置だけでなく、さらに一歩踏み込んだ、〝人生・QOL〟に関わる大きな役割であると心得ています。
日本は世界をリードする少子高齢化を背景に、団塊の世代が75歳以上となる2025年問題を間近に控えています。急性期医療の発展、急速な高齢化により、何らかの障害や生活機能の低下した患者様の増加が予想されます。
早期からリハビリをする事で寝たきり・廃用予防、障害のある程度の改善、ADLの向上が期待でき、住み慣れた地域で自分らしく暮らせるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が重要視されてきます。
京都大原記念病院グループはこの地域包括ケアシステムの体制が整っており、グループ内の施設を巡り様々な経験、知識を身に付けられることに魅力を感じています。また、患者様の高齢化、老々介護などの社会情勢が、在宅復帰への大きな問題点となることが多々あります。
比較的入院期間が長期となるため、日々の回復状況を一緒に感じて喜ぶことができ、多職種で常に情報を共有し、様々な視点から情報を得られたりと、知識を深められ、患者様、家族を含め密にコミュニケーションを図る事で、信頼関係を築く事ができ、難しいと感じる難渋したケースで在宅復帰を果たした時にとてもやりがいを感じます。
すべての患者様が、有意義な入院生活を送れたと実感でき、退院時笑顔でお送り出来ることを目標にこれからも頑張っていきたいです。
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【看護の日特集Vol.1】平穏な日々過ごす手助け~訪問看護師(バックナンバー)
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