【看護の日特集Vol.1】平穏な日々過ごす手助け~訪問看護師
5月12日は看護の祖、ナイチンゲールの誕生日に由来する看護の日です。
これにちなみ、2つの現場で働く看護師に「私のやりがい」について、日々の心境を語ってもらいました。
まず、第1回は訪問看護ステーション平野(京都大原記念病院グループ)で働く看護師の想いです。
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「元気に退院していかれる患者さんを見るとうれしいです」
30年前、卒業1年程たった頃に機関誌のインタビューにそう答えていました。外科病棟に配属され夜勤にも慣れてきたあの頃、患者さんと少し込み入った話もできるようになっていたのでしょうか。
その後、消化器内科病棟、診療所外来、手術室で勤め色々な経験をし、子育てと仕事を両立させたいとの思いもあり、興味があった訪問看護を始めました。しかし利用者の生活の中で行われる看護をすぐに理解し実践することは、とても困難でくじけそうになる事もありました。
「共に働き、長く訪問看護をしている看護師が笑顔で生き生きとしているのはなぜだろう」「利用者さんが看護師の訪問を、首を長くして待ってくれているのはなぜだろう」と考えていました。訪問看護を始めて間もなく13年、今は首を長くして待っていてくれている利用者さんの気持ちが分かるようになってきました。
利用者さんの毎日や歴史、これからの事をしつこいくらい考えながら、人と関わろうとする私がいます。利用者さんの生活に関われる事、考えや行動を受け入れられる事、興味を持ち一生懸命に利用者さんを考えられる事が何よりもありがたいと感じ充実しています。精神的、身体的に安定した状態を維持することは容易ではありません。
その容易ではない生活に関わる事ができ、少しだけ役に立ててもらえ変わらない毎日を過ごしていただける事がわたしのやりがいになっています。昔に出会った患者さんにも今なら少し違った方向から話ができるかもしれません。
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明日、看護の日の当日は日々奮闘する病棟若手看護師の想いを紹介します。
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