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リハビリテーション栄養への取り組み

低栄養状態で肝心の体力が低下してしまっては、日々のリハビリテーションも狙った効果が得られません。

栄養面からリハビリテーションの効果を引き出す「リハビリテーション栄養」について、その考え方と京都大原記念病院グループでの取り組みについて二回にわけてご紹介します。第二回のテーマは、「リハビリテーション栄養への取り組み」です。

 

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「リハビリテーション栄養への取り組み」
低栄養状態が招く症状の一つにサルコペニアというものがあります。加齢などすべての原因による筋肉量と筋力の低下を言い、手足だけではなく嚥下に関する筋肉にも生じます。診断基準には「筋肉量の低下」「筋力低下」「身体機能の低下」の3点があげられています。筋肉量については、弊病院ではInBody(筋肉量や体の水分量などが測定できる専門機器)を用いて身体組成の測定を昨年から行っており、重要な指標となっています。

 

このため日々のケアやリハビリを行う上で、栄養状態を含めた評価が重要となってきます。これは知識や経験が必要になる部分が多く、患者様の入院時からリスクの有無を評価できる簡単なツール(MNA®-SF)などを用いて状態把握を行い、常にチームで学び、話し合いながら取り組んでいます。

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当院でのリハビリ栄養に関する取り組みは、平成23年度に栄養サポート委員会主催で院内研修会の実施からスタートしました。その後、栄養スクリーニングツールとしてMNA®-SFの導入、平成27年度にはInBodyも導入されました。これまではどちらかと言えば低栄養患者の方に着目した取り組みを実施してきましたが、今後は栄養状態が良好で、しっかり食べてリハビリを行う方に対しての食事の在り方についても検討を重ねていきたいと考えています。

 

第一回「リハビリテーション栄養とは」はこちら

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