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患者さんの復権を目指すパートナーとしてー 滋賀医科大学医学部附属病院と合同リハビリテーションカンファレンスを開催

京都大原記念病院と滋賀医科大学医学部附属病院(以下、滋賀医大病院)との合同リハビリテーションカンファレンスが1月29日、約12年ぶりに滋賀医大病院で開かれました。

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はじめに「回復期リハビリ病院の役割と両院の連携報告」と題して京都大原記念病院 医療連携室 九里 にじ子が基調報告を行いました。過去を遡り両院の連携状況を共有するとともに、京都大原記念病院や御所南リハビリテーションクリニックの特徴、そして滋賀医大病院から転院された患者さんの傾向を紹介しました。
 
症例報告では京都大原記念病院 山中 卓也・作業療法士が「電気工事士として復職を目指した外傷性脳挫傷の一例」を題して紹介しました。滋賀医大病院から転院された20代の男性患者さんが電気工事士としての復職を目指し、カンファレンスでは職場の上司に参加いただくなど、現場復帰や電気工事関連の資格取得を前提とした作業を取り入れたリハビリに努め、握力やコミュニケーション能力について一定の成果が得られたことが報告されました。
 
最後に「シームレスな病病連携を目指して」題して京都大原記念病院 長谷川 玲子・看護師長が報告を行いました。急性期病院からリハビリテーション病院に転院される患者さんの情報伝達や、入院までの流れ、回復期リハビリテーションの対象疾患や期間、実例をあげて紹介しました。転院検討時によくいただくご質問や、認識に誤りが生じやすいケースをご説明しました。
 
質疑応答の時間では、滋賀医大病院 松村 一弘 総合診療部長より、転院された患者さんの回復状況にお褒めの言葉をいただきました。また、急性期病院に寄せられる患者さんの車の運転に関するフォローのご要望や転院に際して滋賀医大病院と京都大原記念病院の距離の問題についてのご提案もいただきました。

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京都大原記念病院 三橋 尚志 副院長は、車の運転に関するフォローに関する検討中の具体的事例を紹介し、「生活においても仕事においても車の運転ができるようになりたいという患者さんはいます。関係機関と協力し、京都で初めての試みとなるメソッドを確立すべく進めています」と話しました。
 
この合同リハビリテーションカンファレンスは京都大原記念病院が紹介を受けた患者について、その後の治療経過を情報共有するとともに両病院の連携を深める狙いで、今後も開催を重ねたいと考えています。

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