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リハビリテーション栄養とは

低栄養状態で肝心の体力が低下してしまっては、日々のリハビリテーションも狙った効果が得られません。栄養面からリハビリテーションの効果を引き出す「リハビリテーション栄養」について、その考え方と京都大原記念病院グループでの取り組みについて二回にわけてご紹介します。第一回のテーマは、「リハビリテーション栄養とは」です。
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「リハビリテーション栄養とは」
リハビリテーション栄養(以下リハビリ栄養)とは、障害者や患者の様々な評価をした上で、その機能などが最大限発揮されるように、適切な栄養管理を行うことです。またリハビリ栄養における栄養管理とは、主に低栄養や不適切な栄養管理下におけるリスク管理、リハビリの時間と負荷が増加した状況での適切な栄養管理、筋力・持久力などをより改善させる栄養管理の3つです。

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平成27年度回復期リハビリテーション病棟協会の実態調査によると、入院時・退院時のBMI(※)比較では退院時に肥満(BMI25以上)は減少している一方、栄養障害状態と言われる(BMI18.5以下)患者が増加したという結果が出ています。

 

また、弊京都大原記念病院でも約3人に1人が低栄養状態にあることが明らかになりました。(平成25年リハビリ栄養委員会調査)その理由として、もともとの低栄養だった可能性や、病気発症時の栄養状態の悪化、またリハビリを行う上での不適切な栄養管理が挙げられます。特に回復期リハビリ病棟においては、急性期病院に比べてリハビリの内容や活動量が増加するため、エネルギー消費量は多く成り、適切な栄養管理が行われていないと低栄養状態になる可能性があります。また、低栄養状態で強度なリハビリを実施すると、栄養状態がさらに悪化して筋力や持久力が低下する可能性もあります。

 

※身長と体重から体格を示す指数。一般的にBMI22が理想と言われてり、BMI25以上は肥満、18.5以下は痩せと判定される。

 

第二回「リハビリテーション栄養への取り組み」はこちら

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