更なる連携強化を―。京都府立医科大学との症例報告会が開催されました。
京都大原記念病院と京都府立医科大学との症例報告会が7月20日、府立医科大学基礎学舎で開かれた。
冒頭「LSVT®BIGの歩行への影響」と題して御所南リハビリテーションクリニックの吉村葵・理学療法士がパーキンソン病患者9例について基調報告。立位バランスが向上し更衣動作がスムースにできるようになった例を、動画を交え紹介した。
症例報告では京都大原記念病院の北野好恵・作業療法士が「調理師としての復職を目指した若年性脳こうそくの一例」を題して紹介。20代前半の男性患者が右手足にマヒがある中で調理師としての復職を目指し、右手の巧緻性や全身筋力の向上、調理動作の作業療法などのリハビリに努め、握力やコミュニケーション能力について成果が得られたことが報告された。
2例目は「神経難病を有する上位頸髄損傷の難治症例~QOL向上を目指して」と題し京都大原記念病院の小林耕太郎・理学療法士が、筋力低下、嚥下障害、左手足マヒがあり車いす生活の40代男性患者について報告した。嚥下訓練などのほかに木工や外出しての写真撮影をリハビリに取り入れたところ、意思表示やコミュニケーションが改善し、精神的にも安定したという。
2症例とも主治医の横関恵美・京都大原記念病院医師が医療面から総括を行った。また司会は水野敏樹・府立医大神経内科学教授が務めた。
この症例報告会は京都大原記念病院が紹介を受けた患者について、その後の治療経過を情報共有するとともに両病院の連携を深める狙いで、年一回開いている。
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