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「日本一のリハビリ病院へ」児玉直俊|京都近衛リハビリテーション病院 院長

『日本一のリハビリ病院』は夢物語ではなく、ポテンシャルはあると思っています。重要なのは「人」。患者様・ご家族に安心していただくための関わりやサービスの質を高めていきます。

社会復帰という患者様の入院目的を達成するために、専門性の向上が基本であることは揺らぎません。学会や外部研修への参加、他院との情報交流等は積極的に実施し、最先端の手法や知見を積極的に取り入れます。患者様・ご家族は、急な病気や怪我で体に障害が起き、辛さや悲しさ、これからどうなるのかという不安を抱いておられます。心理面からサポートして“安心”していただく関わりを第一に、リハビリを充実させていきます。

加えて意識するのが、生活部分で感じやすい不便や不満です。入院目的は治療や社会復帰であっても、病院で過ごす時間が患者様の生活であることに変わりはありません。「病院だから仕方ない」で片づけず、できるだけ“満足”していただけるものに高めていきたいと思っています。現在は、食事改革、病室アメニティの見直し、コンシェルジュの配置、Wi-Fi環境の整備やコンビニでの買い物同行などの取り組みを推進しています。安心と満足のある生活環境でストレスなくリハビリに集中できる環境を整え、総合的な満足度を高めていくことが『日本一のリハビリ病院』への道だと思っています。

開院からこれまでの5年間、大原で培ったノウハウを近衛に移植する形で歩んで来ました。理念に掲げる「患者様、利用者様の不安を取り除き、いつでも安心してご満足いただける医療・介護サービスを提供します」という想いは、変わらず重要な指針になります。ただし、「本院(大原)ではこうしてきたから」と殻にこもるのではなく、「患者様や職員のためにはこうする方がいいから」という発想で積極的に挑戦していくことが重要です。

京都近衛リハビリテーション病院は、京都大原記念病院グループの今後の事業展開を考えるうえでも、重要な挑戦の拠点です。患者様・ご家族と向き合うなかで、不安を取り除き、満足していただくために必要なことは何か。これからの京都近衛リハビリテーション病院のポテンシャルに期待し、覚悟を持って挑戦していきます。ご期待ください。

  • |Profile|

児玉直俊

順天堂大学医学部卒。初期臨床研修後、京都市内の回復期リハビリ病棟勤務、京都府立医科大学リハビリテーション医学教室を経て、2018年京都近衛リハビリテーション病院開院と共に院長補佐に就任。2022年10月同院院長に就任、現在に至る。「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」がモットー。医療法人社団行陵会 副理事長。

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