2017/05/22
通所リハビリテーション(デイケア)の仕事内容とは?
介護職
こんにちは!京都大原記念病院です。
今回は、通所リハビリテーション(デイケア)の仕事についてご紹介します。
数ある介護保険サービスの中でも、デイケアは在宅介護をする上でとても重要になるものです。
デイケアでのお仕事を検討している方は是非ご参考くださいね。
通所リハビリテーション(デイケア)の役割とは?
通所リハビリテーションとは、病院や診療所、介護老人保健施設(老健)などにおいて日帰りでリハビリを行うサービスで、「デイケア」とも呼ばれています。
通所介護(デイサービス)とよく似ていますが、通所リハビリテーション(デイケア)は医師の指示のもと、リハビリに重点を置いている点が違います。
通所リハビリテーション(デイケア)の役割
1 心身の機能の維持・回復
2 社会性の回復(閉じこもり予防・コミュニケーション能力の向上など)
3 介護者の負担の軽減
通所リハビリテーション(デイケア)には退院後間もない方が利用されるため、多くの専門的スタッフが連携して医療的なケアのほか、心身に関するものなど様々なケアを行っています。
通所リハビリテーション(デイケア)の仕事内容とは?
あるご利用者の一日の流れと職種による仕事内容をご紹介します。
ご利用者の一日の流れ
1 職員による送迎
2 看護師によるバイタルチェック
3 介護職員による入浴介助
4 セラピストによるリハビリ
5 介護職員・看護師などによる食事介助
6 介護職員・看護師・セラピストによるレクリエーション
7 職員による送迎
職種毎の仕事内容
◆医師
ご利用者の心身の状況を把握し、必要なリハビリ計画を作成・指導・指示。
◆看護師
・バイタルチェックや必要な医療行為
・ご利用者のデイケアでの過ごし方を観察
・医師に体調の変化や必要であると思われるリハビリの報告・相談
◆セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語療法士)
・医師からの指示のもと、リハビリを実施
・リハビリ計画の評価を行い、必要であれば見直しを行う。
◆介護職員
食事や入浴・排泄の介助を行う
・送迎やレクレーションも中心となって行う。
介護の現場では、デイケアに限らず職種ごとに業務を切り離すことは難しいため、お互いの職種を尊重し合い連携をはかることが大切です。
通所リハビリテーション(デイケア)の仕事のやりがいとは?
通所リハビリテーション(デイケア)で働くスタッフが「やりがい」を感じる理由には、
・急性期の病院と違って、ご利用者一人ひとりとの時間を長く持て、じっくりかかわることができる
・リハビリだけでなくレクレーションなどを通じて、たくさんの笑顔を見ることができる
・他職種と密に連携を行う仕事なので、様々なアプローチを行える
というものが多いです。
そしてスタッフの中で一番多いのは一日一日積み重ねてきたリハビリによって、「ご利用者の身体状況が改善する姿を間近で見られること」という声です。
ご利用者とそのご家族の喜びは、スタッフにとっても大きな励みとなり、またやる気に繋がります。
「通所リハビリテーション(デイケア)の仕事とは?」のまとめ
・医師の指示のもと、リハビリに重点を置き日帰りでサービスを提供する
・心身機能や社会性の回復、介護者の負担軽減などの役割を担っている
・医師・看護師・介護士・セラピスト・栄養士など他職種が連携して行っている
・リハビリ以外にも入浴・食事・排泄などの介助も提供する
・一人一人のご利用者とじっくりかかわることができる
・一番の「やりがい」は、ご利用者の身体状況の改善を間近で見て、喜びを分かち合えること
この記事を監修した人
- 磯部 直文 (人事部 介護職 採用担当責任者)
- 京都大原記念病院グループに介護職として入職。介護老人保健施設( 入所/通所リハビリ )で現場職員として約15年間従事。グループの介護職 教育担当者を務めた後、事務職へ転身。人事部 介護職採用担当責任者として、日々、学生対応にあたる。京都市認知症介護指導者。