2017/04/24
介護職の仕事にピッタリな服装とは?
介護職
介護の現場では、ご利用者様に配慮した服装が必要です。
どんな服装が適しているのか、また、どんな服装が向いていないのかをご紹介いたします。
介護の仕事に向いている服装とは?
介護の現場にふさわしい服装
・動きやすい服装
・体に合ったサイズのもの
介護の仕事でまず重視したいのが、動きやすい服装であることです。
ご利用者の介助だけでなく、レクリエーションなど、体を動かす機会が多くあります。
ストレッチが効いているものや素材が柔らかいものなど、体の動きを制限しないものが良いですね。
長すぎるズボンは踏んだり引っかかったりして危険です。
自分の体に合ったものを履きましょう。
女性の場合は、胸元が開きすぎていないもの、下着が透けないもの、体のラインを強調しないもの、体を曲げたときに背中が見えない丈のものを選びましょう。
こんな服装は介護の仕事ではNG
介護の現場で避けるべき服装
・黒い服
・ガイコツなどの印象の良くないイラストが書かれている
・ポケットや飾り、ボタンが不必要についている
介護の現場では、ご高齢の方が多いため、喪服や死を連想させるような黒い服は厳禁です。ガイコツのイラストなども避けましょう。
そして、ポケットや飾りなどがついていないシンプルなものを選びます。
これは、ご利用者の安全面に配慮するという点で重要なポイントです。
ご利用者に麻痺がある場合など、介助している最中に感覚が無い指や手がスタッフのポケットに入ってしまい、ひねったり、脱臼してしまったりする恐れがあります。
飾りやボタンは、ご利用者の髪の毛が絡んでしまうことがあります。
また、万が一、飾りやボタンが取れてしまい、気づかずにご利用者が誤飲してしまう可能性もあり、たいへん危険です。
スタッフの動きやすさも大切ですが、ご利用者の気持ちと安全が第一。
十分に配慮した服装を選びましょう。
介護の現場ではアクセサリーを装飾しない
介護の現場では、アクセサリーが一番気を付けなければならないと考えます。
ネックレスは、利用者に引っかかったり、認知症の方だと場合によっては、引っ張られて首が締まるというようなリスクがあります。
イヤリングやピアスについても同様です。
指輪については、結婚指輪のような装飾がないのであれば問題ありませんが、装飾部分で皮膚を傷つけてしまうことがあります。
高齢者の皮膚は、皮脂の分泌低下や水分保持機能の低下により、硬く脆い状態「ドライスキン(乾燥肌)」となっていることが多く、ちょっとした接触で表皮剥離(皮膚が捲れてしまう)を起こしやすくなっています。
そのため、基本的に介護をする場合、金属製の腕時計はしません。
どうしても腕時計をしなければならない場合は、シリコンまたはゴム製の腕時計となります。
基本的には、介助する場合は外します。
服装で印象がかわる! 好印象をもたれる服装とは?
好印象を持たれるポイントは、やはり「清潔感と明るさ」です。
シワになりにくい加工がしてある素材は、たくさん動く介護の現場でもヨレッとせず、きちんとした印象になるのでおすすめです。
速乾性のある素材は汗のシミやニオイの対策になり、不快感を与えにくいです。
また、明るい色の洋服は見ているだけで元気が出るもの。
黄色やピンク、オレンジなど、華やかで明るい色は顔の表情も明るく見せてくれます。
水色や白は、顔回りが映えるだけでなく、清潔感もあって好印象です。
素材や色でスポーティーになりすぎるときは、襟付きのポロシャツかTシャツを選ぶときちんとした印象になります。
まとめ
介護の仕事でも求められるのは、社会人としての身だしなみ。
基本的なマナーを大切にしましょう。
・清潔感のあり、動きやすい服装が大切
・女性の場合は洋服のラインや素材に注意
・死を連想させる黒い服やガイコツの絵は避ける
・ボタンや飾り、ポケットのないシンプルなものを選ぼう
・明るいカラーの洋服は元気な印象を与える
・洋服の素材を生かしてきちんとした印象に
この記事を監修した人
- 磯部 直文 (人事部 介護職 採用担当責任者)
- 京都大原記念病院グループに介護職として入職。介護老人保健施設( 入所/通所リハビリ )で現場職員として約15年間従事。グループの介護職 教育担当者を務めた後、事務職へ転身。人事部 介護職採用担当責任者として、日々、学生対応にあたる。京都市認知症介護指導者。