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2018/07/23

看護師のキャリアアップ、役立つ資格やメリットは?

看護

こんにちは!京都大原記念病院です。

近年の医療はますます高度化し、医療現場で働く看護師は今まで以上に専門的で高度な看護知識や看護技術が求められるようになっています。

そんな中、看護師としてキャリアアップしていくためにはどのような事から始めればよいのでしょうか?

今回は看護師のキャリアアップについてのお話。
看護師のキャリアアップのために役立つ資格や、キャリアアップのメリットについてお話します。
女性看護師

 

看護師にとってのキャリアアップとは

看護師にとってのキャリアアップとは、下記のようなことが該当します。

・勤続年数を重ね、経験を積んでスキルアップする
・専門的な分野に関わる資格を取得する
・組織の中で昇進して管理職になる

近年の医療の高度化・複雑化により、医療現場では各分野における専門知識や技術を持った看護師が今まで以上に必要とされています。

専門の分野において高い知識や技術を身に付けることは、今後看護師としてキャリアアップしていくにあたり大きな強みとなるでしょう。

専門分野における高い知識と技術があるということを客観的に証明するのが「資格」です。
日本看護協会が認定する専門看護師や認定看護師といった資格取得者は年々増加しています。

資格を取得するためには一定期間の実務経験はもちろん、資格取得にむけた研修や授業を受けなければなりませんし、このための受験費用なども必要です。

看護師として働きながら資格取得をすることは簡単ではありませんが、研修を受けるために仕事を休職したり長期出張扱いにしてもらったりすることも出来ますし、受験費用についても奨学金制度を利用するなど、様々な支援を受けながら資格取得を目指すことができます。

 

看護師のキャリアアップに役立つ資格は?

勉強道具

看護師のキャリアップにつながる資格として特に注目されているのが下記の4つの資格です。

 

専門看護師

専門看護師は医療に関わる様々な場面で活躍する、まさに看護のプロフェッショナルです。

13の専門分野に特化し、医療現場での患者様の看護だけではなく患者様の家族に対しての心理的ケア、医療従事者に対しての教育やマネジメント、地域の医療環境の整備や研究活動など、幅広い範囲で活躍することができます。

5年以上の実務経験(そのうち3年以上が専門分野での経験)と看護系大学院で修士課程を修了したのち、専門看護師認定審査を受験することが必要です。

専門看護師についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
「専門看護師」になるには?条件や資格取得のポイントについて

 

認定看護師

認定看護師は21の特定分野において、高い技術と知識を持っていると認められた看護師です。

患者様に対してより質の高い看護を行うほか、後輩看護師の指導、教育、相談といった役割も求められます。

5年以上の実務経験(そのうち3年以上が特定分野での経験)と、認定看護師教育機関での教育課程を修了したのち、認定看護師認定審査に合格することが必要です。

認定看護師についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
認定看護師になるには?必要な条件や流れについて

 

認定看護管理者

認定看護管理者とは、医療現場などで質の高い看護サービス提供のために組織やスタッフを円滑にマネジメントすることができると認められた看護師に対して与えられる資格です。

自分自身が質の高い看護サービスを提供できるのはもちろん、組織的・経営的な視点を持って看護やマネジメントを行います。

昇進して管理職となり、後輩の育成や組織全体の発展に貢献したいと考えている方には必須の資格と言えるでしょう。

5年以上の実務経験と、510時間以上の認定看護管理者教育課程の修了または大学院にて看護管理の修士号を取得したのち、認定看護管理者審査に合格する必要があります。

 

特定行為看護師

特定行為看護師(特定行為に係る看護師)とは、在宅医療の推進を図るためにできた制度です。

看護師が行うことができる医療行為や診療補助行為は厳密に決められています。

通常、医師の判断と指示の下でしか行えないような38の医療行為があるのですが、該当の医療行為について、医師が作成した手順書(指示)に基づいて看護師でも医師の判断を待たずに行うことができるようになるという制度です。

例えばペースメーカーの一時的な操作やカテーテルの交換、投薬など、医師による事前の指示と手順書に基づいてタイムリーに対応することができるのです。

特定行為看護として特定の医療行為ができるようになると、看護師の裁量が大きく広がり、在宅医療の促進や医師が不在の中でも適切な看護を素早く行うことができるようになります。

特定看護師になるためには特定行為研修を修了する必要がありますが、特定看護師制度は2015年に始まった新しい制度のため、研修機関は全国でも合計69機関しかありません。(2018年2月現在)

研修にかかる期間は機関によって異なり6カ月~2年、もちろん費用も掛かりますのでなかなかにハードルの高い研修と言えるでしょう。

 

他にもこんな資格もチェック!

上記のようなキャリアアップに直結するような資格も良いですが、日々の看護の中で患者様にもっと寄り添えるようなこんな資格もあります!

・手話通訳士
・日本アロマセラピー学会認定医療従事者
・フットケア指導士
・呼吸ケア指導士

どういった分野であれ、専門分野を持ち、深い知識と技術を身に付けることは今後のキャリアアップに対しても大いに役立つことでしょう。

まずは自分の興味の持てる分野からチャレンジしてみても良いかもしれませんね。

 

看護師がキャリアアップをするメリットはたくさん!

資格取得やスキルアップは看護師としてのキャリアアップにもつながり、キャリアアップをすることによってこんなメリットがあります。

・仕事の責任が増し、裁量が増える
・後輩教育など職務範囲が広がり、やりがいが増える
・スキルや資格を取得したことで昇進しやすい
・スキルアップ、昇進により給料がアップする
・資格取得により資格手当などがつく
・スキルがあることによって転職の際に有利になる
・結婚や出産などで退職後、再就職時に有利になる

資格とは、その分野において看護師として高い知識と技術を持つスペシャリストであると客観的に認められたということです。

資格を取得することによって、一度仕事を離れたり職場が変わったりしたとしても、そのスキルを変わらず評価してもらうことができます。

看護師として長い視点でキャリアアップを考える際にはぜひ資格取得をおすすめします。

 

まとめ

看護師としてキャリアアップするためには勤続年数を重ねて経験を積む、昇進して管理職になるなど様々な形があります。

その中でも専門看護師や認定看護師、認定看護管理、特定行為看護師などの専門的な資格取得を目指すのがおすすめです。

取得までのハードルは決して低くはありませんが、専門的な知識や職務範囲が大きく広がり、今後のキャリアアップに向けて大きな強みとなってくれるのは間違いなし!

キャリアアップをすることによって仕事の幅や責任も増し、やりがいや給料アップにもつながるでしょう。
転職や、一旦仕事を離れた後の再就職にも有利となる場合も多いです。

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この記事を監修した人

井川 玲子

井川 玲子 (京都大原記念病院グループ 看護介護部長)
※現在は同グループ ケアハウスやまびこ 施設長
看護師。足掛け41年にわたり京都第一赤十字病院および看護専門学校で専任教師・副学校長として勤務。長浜赤十字病院 看護部長を経て、平成21年4月1日より京都大原記念病院の看護介護看護部長として着任。現在にいたる。

※写真は京都”大原”の「大原女」に扮したときのもの

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