大原在宅診療所 ブログ

在宅療養支援診療所とは?診療内容やタイプの違いについて解説

こんにちは、京都大原記念病院グループ 大原在宅診療所(往診専門診療所)です。

訪問診療や往診の体制で一定の基準を満たした診療所を「在宅療養支援診療所」と言います。
私たち大原在宅診療所もその一つ。

今回は在宅療養支援診療所についての解説です。
ある一定の診療体制と診療実績に基づき指定される「在宅療養支援診療所」、さらに充実した診療体制基準をクリアした「機能強化型在宅療養支援診療所」が存在します。

これらについてまとめてご紹介します。

薬とお薬手帳と家の模型

【この記事の要点】
1.在宅療養支援診療所は、往診・訪問診療を担う医療機関のうち、24時間365日連絡が付き、必要に応じて往診等の対応ができる医療機関

2.在宅療養支援診療所は、診療体制や診療実績により「機能強化型」と区分される

3.機能強化型在宅療養支援診療所には、1つの医療機関で条件を満たす「単独型」と、複数の医療機関で条件を満たす「連携型」がある

それぞれについては、この後、詳しくご紹介します。

 

在宅療養支援診療所とは

自宅療養中で通院が困難な患者様に対して、医師が自宅へ定期的に訪問し、診療や診察を行う医療施設のうち所定の施設基準をクリアした施設を指します。

所定の施設基準にはこのようなものがあります。

【在宅医療支援診療所の施設基準】
・24時間365日体制で医師や看護師と連絡が取れる
・24時間365日体制で往診、訪問看護が可能
・緊急時に入院受け入れ可能、または連携医療機関への入院手配ができる
・地域の保険医療機関や福祉サービスと連携をとっている
・看取り等の実績を定期的に厚生労働省へ報告している
など

在宅医療支援診療所と似ている医療施設で「在宅療養支援病院」というものもあります。
自分の施設内に入院機能がある以外は基本的に在宅療養支援診療所と機能は似ています。

各都道府県で届けている医療機関は、各自治体が設けている医療機関の検索サイトなどでも検索することができます。

京都府の場合は「京都健康医療 よろずネット」というものがあります。お探しの場合は、一度、ご覧になってみるのも良いと思います。

 

在宅療養支援診療所の特徴

在宅療養支援診療所が行うのは、医師が定期的に患者様のもとへ定期訪問する訪問診療や、急変時など突発的な場面に必要に応じて訪問する往診です。(訪問診療と往診の違いはこちらもでもまとめています)

具体的な診療内容はこのようなものがあります。通常の訪問診療等と大きく異なるものはありません。

【主な診療内容】
・体温、血圧、脈拍の測定
・呼吸状態、栄養状態などの確認
・血液検査、尿検査などの各種検査
・注射、点滴などの各種処置
・褥瘡(床ずれ)などの創傷処置
・胃ろうやカテーテルなどの処置、管理
・在宅酸素療法
・薬の処方箋発行
・緩和治療、疼痛管理
・ターミナルケア
など

私たち京都大原記念病院グループ 大原在宅診療所(往診専門診療所)は非常勤医師、女医を含めて14名の医師(常勤医師1名)と6名の看護スタッフが在籍(2018年12月現在)します。
グループ内関連施設や地域の医療機関などと連携を取りながら、内科・外科・神経内科を中心にさまざまな疾病をお持ちの患者様の診療にあたっています。

当診療所では診療時間内外合わせて1日あたりおよそ2件、年間約600件の往診に対応。
そのうち約3割は深夜休日など診療時間外での対応です。
診療所なので入院機能はありませんが、入院が必要な場合はグループの本院である京都大原記念病院など他の医療機関と連携を取りながら対応しています。

 

在宅療養支援診療所の機能強化型タイプについて

指差しをしながらアドバイスをする医者

在宅療養支援診療所とはいえ、施設の規模などにより実際の診療内容や実績には大きな差があるのが実状です。

そのため、複数人の医療体制や、往診や看取りなどの実績を基準にした「機能強化型在宅支援診療所」が2012(平成24)年に新設されました。
また近年は、体制の基準がクリアできていないケースであっても、同程度の診療実績を残す医療機関については評価されるようになって来ています。

また、小規模の診療所などでは単独で24時間365日の緊急連絡、往診体制を取る「単独型」はかなりハードルが高いと言えるため、機能強化型在宅支援診療所では複数の医療機関が協力連携して在宅診療支援体制をとる連携型も認められています。

 

単独型

一つの医療施設で所定の設置基準を満たしている場合です。
・ 在宅療養支援診療所の設置基準を満たしている
・往診を担当する常勤医師が3名以上在籍
・過去1年で往診10件、看取り等の実績が4件以上ある

 

連携型

10施設未満の診療所(200床未満の病院を含む)が連携して所定の設置基準を満たしている場合です。
・在宅療養支援診療所の設置基準を満たしている
・連携の施設全体で往診を担当する常勤医師が3名以上在籍
・過去1年の往診実績10件以上、看取り実績が4件以上ある
・各医療施設それぞれに過去1年の往診実績が4件以上、看取り等の実績が2件以上ある

 

まとめ

・在宅療養支援診療所とは病気や障害などで自宅療養中だけれども病院への通院が困難な方に対して、医師や看護師が定期的に訪問し、診療や看護を行う医療機関です。24時間体制で医師や看護師と連絡が取れ、24時間365日緊急往診が可能な体制を整える必要があります。

・在宅療養支援診療所では、かかりつけ医として患者様の自宅で診察、治療、処置などを提供します。大原在宅診療所では非常勤や女医を含む複数名の医師、看護スタッフが在籍し、年間約600件の往診に対応しています。

・複数の常勤医師体制や過去の実績なども含めた新たな基準を満たし、さらに質の高い医療サービスを提供する「機能強化型在宅支援診療所」が存在する。1つの医療施設で設置基準を満たす単独型と、複数の医療施設が連携して基準を満たして訪問診療サービスを提供する連携型の2種類があります。

 

私たち京都大原記念病院グループ 大原在宅診療所(往診専門診療所)も24時間365日、地域の方々の自宅療養をお手伝いいたします。
計画的にお宅に伺う訪問診療だけでなく、必要に応じて臨時で診察に伺う往診、看取りも含めて対応していますので、気軽にお問い合わせください。

 

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